6章:当面の土壌管理

  1. 土壌のpH管理
     家庭菜園の土壌が酸性化する原因としては、水道水の散水の影響が 最も疑われます。
     塩素は水道水の消毒に使用されており、水道法の規定で、各家庭の蛇口で1リットル当たり0.1mg以上の濃度を保つように規定されています。
     次亜塩素酸ナトリウムと塩酸を混合すると塩素ガスと食塩が発生します。
     従って、微量の食塩と塩酸が残留する可能性が高いです。

     水道水が酸性を示すのは、微量の塩酸が残留しているためであり、このまま菜園への散布 すると土壌が酸性化します。

     土壌の酸性化を防止するには、水道水を消石灰で中和してから散布するのが望ましいです。
     水道水を消石灰で中和すると塩化カルシウムとなり、無害化できます。 ただし、塩化カルシウムの蓄積が生じる可能性があります。

     毎回、水道水を消石灰で中和してから散布するのは大変な手間です。
     毎回、実行できるかどうかは自信がありません!!

  2. 肥料成分管理の基本
     肥料成分管理の基本は、畑からでた有機ゴミは全て土に返すことでしょう。
     土壌の肥料成分は根から吸収され植物のどこかに保存されます。 従って、有機ゴミを土に返すことにより肥料成分を土に返すことができます。
     生ゴミとして焼却処理される量も減り、自然のサイクルが成立します。


  3. やせた土壌の回復
     長年、自然のサイクルを無視して有機ゴミは生ゴミとして焼却処理 してきました。
     このため、土壌はやせてきており回復処理が必要です。 以下の回復処理を施す予定です。
    (a)適量の化成肥料(N8、P8、K8)を施す。
    (b)適量の苦土(マグネシウム)を施す。
    (c)適量の腐葉土を施す。
    (d)電気抵抗が7〜9kΩとなるように肥料の量を調整する。

     カルシウムは水道水を消石灰で中和することにより施されます。


  4. 植物の栽培
     植物の栽培は日数がかかりますので、気長に検討します。

7章:2010年10月13日菜園状況に行く。

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