26章:チュートリアル25:コントロール間の連携(VB)

    作成2013.03.27

     ここでは、Silverlight アプリケーション用サンプルコードをWPFアプリケーション用コードに変換します。

  1. 参照元情報
     コントロール間の連携(Visual Basic ガイド ツアー)
    「コントロール間の連携」にジャンプする
     作成方法の詳細は上記を参照願います。


  2. コントロール間の連携
     コントロール間の連携の解説とおりにWPFアプリケーションを作成すると、互換性の問題でエラーが発生しますが、僅かな修正で動作するようになります。
     完成ファイルは以下からダウンロードできます。
     ダウンロード後は解凍してから使用してください。
      [コントロール間の連携]をダウンロードする。
     解凍すると「26Bindings」フォルダーがあります。
    注(1)「26Bindings」フォルダーの「Bindings.sln」ファイルをダブルクリックすると「Microsoft Visual Basic 2010 Express」が起動します。
    注(2)メニューの「ウインド」_「ウインドレイアウトのリセット」で標準に戻ります。
    注(3)「ソリューションエクスプローラ」ウインドウ内の「MainWindow.xaml」をダブルクリックすると「デザイン」と「XAML」が表示されます。
    注(4)メニューの「表示」_「コード」を選択するとコードが表示されます。
    注(5)「Bindings.sln」の動作確認は「デバッグ」_「デバッグ開始」で実行します。デバッグ機能を用いて動作確認を行います。


  3. Bindings.slnの実行
    (1)「Microsoft Visual Basic 2010 Express」のデバッグ機能を使用します。
    (2)「デバッグ」_「デバッグ開始」を選択します。
    (3)MainWindow画面が表示されます。
    (4)スライダーで文字の大きさが変化します。
    (5)クローズボックスで終了します。


  4. 新規プロジェクトの作成
    (1)新規プロジェクト
     新規プロジェクトを作成すると「デザイナー」にはとXAMLが自動生成されます。

    (2)XAMLコードの作成
     サンプルのXAMLコードをコピーして、ペーストすると完成します。

    (3) クラスコード
    Class MainWindow
    End Class
    が自動生成されます。

    (4) その他
     サンプルのXAMLコードをコピーして、ペーストすると簡単に完成しますが、互換性の問題でエラーが発生します。エラーの原因を修正すると動作するようになります。
     エラーの原因を修正は学習に有効な作業となります。


  5. XAMLの全コード
    <Window x:Class="MainWindow"
        xmlns="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml/presentation"
        xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml"
        Title="MainWindow" Height="350" Width="525">
        <Grid x:Name="LayoutRoot" Background="LightCyan">
            <Grid.RowDefinitions>
                <RowDefinition Height="Auto" />
                <RowDefinition Height="Auto" />
                <RowDefinition Height="Auto" />
                <RowDefinition Height="*" />
            </Grid.RowDefinitions>
            <TextBox x:Name="textbox1" Margin="5"
                     Text="スライダーでフォント サイズを変更できます。" />
    
            <Slider Grid.Row="1" x:Name="slider1" Margin="5"
                    Minimum="10" Maximum="60" Value="16" />
            <TextBox Grid.Row="2" x:Name="textbox2" Margin="5" Text="Green" />
            <TextBlock Grid.Row="3"  Name="textblock1" Text="TextBlock" 
                       Foreground="{Binding ElementName=textBox2, Path=Text}" />
        </Grid>
    </Window>
    


  6. XAMLのポイント
    (1)<UserControl x:Class="MySilverlightApp.MainPage"が<Window x:Class="MainWindow"に変更となります。  (<Window x:Class="MainWindow"はWPFアプリケーションのデホルトです。)
    (2)<TextBlock Grid.Row="3" x:Name="textblock1" Margin="5"
    VerticalAlignment="Top"
    TextWrapping="Wrap"
    Text="{Binding ElementName=textbox1, Path=Text}"
    FontSize="{Binding ElementName=slider1, Path=Value}"
    Foreground="{Binding ElementName=textbox2, Path=Text,
    Converter={StaticResource stringBrushConverter}}" />
    を <TextBlock Grid.Row="3" Name="textblock1" Text="TextBlock"
    Foreground="{Binding ElementName=textBox2, Path=Text}" />に変更しました。


  7. Class MainWindowクラスの全コード
    Imports System.Reflection
    Class MainWindow
        Dim textblock0 As New TextBlock
        Private Sub textbox1_TextChanged(sender As System.Object, e As System.Windows.Controls.TextChangedEventArgs) Handles textbox1.TextChanged
            textblock0.Text = textbox1.Text
        End Sub
        Private Sub slider1_ValueChanged(sender As System.Object, e As System.Windows.RoutedPropertyChangedEventArgs(Of System.Double)) Handles slider1.ValueChanged
            textblock0.FontSize = slider1.Value
        End Sub
        Private Sub textbox2_TextChanged(sender As System.Object, e As System.Windows.Controls.TextChangedEventArgs) Handles textbox2.TextChanged
            Dim pinfo As PropertyInfo = GetType(Colors).GetProperty(textbox2.Text)
            Dim c As Color
            If pinfo Is Nothing Then c = Colors.Red Else c = pinfo.GetValue(Nothing, Nothing)
            textblock0.Foreground = New SolidColorBrush(c)
        End Sub
        Private Sub textblock1_Loaded(sender As System.Object, e As System.Windows.RoutedEventArgs) Handles textblock1.Loaded
            textblock0 = textblock1
        End Sub
    End Class
    


  8. Class MainWindowクラスのコード解説
    (1)Dim textblock0 As New TextBlockは変数textblock0をTextBlock型で生成します。
    (2)Private Sub textblock1_Loaded()で変数textblock0にtextblock1の実体を代入します。
    (3)Private Sub textbox1_TextChanged()でtextblock1=textblock0にtextbox1.Text文字を代入します。
    (4)Private Sub slider1_ValueChanged()でスライダーの値を文字サイズに代入します。
    (5)Private Sub textbox2_TextChanged()で文字の色を変更します。


    感想:
    (1)コードの互換性に問題があり、一部のコードを変更しました。






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