23章:反転増幅回路
作成2014.02.01
反転増幅回路の検討をします。
- 反転増幅回路
(1)評価回路
反転増幅回路を図23-1に示します。
この回路の電圧変化を入力と出力について簡易オシロで測定します。
(2)反転増幅回路の増幅率
図23-1において抵抗R1とR2を流れる電流は等しくなります。従って
オペアンプの動作条件から
(23.1)式に(23.2)式を代入して整理すると
となります。すなわち増幅率は、単純にR1とR2の抵抗比となります。
- 正弦波入力時の出力波形評価
正弦波入力時の出力波形を簡易オシロで観察した結果を図23-2に示します。
図23-2において、入力波形の振幅が0.79Vに対して出力波形の振幅が2.62Vであり、増幅率が約3.3であることが確認できます。
- 方形波入力時の出力波形評価
方形波入力時の出力波形を簡易オシロで観察した結果を図23-3に示します。
図23-3において、入力波形の振幅が0.89Vに対して出力波形の振幅が2.97Vであり、増幅率が約3.3であることが確認できます。
- 結果の検討
(1)反転増幅回路は理論どおりの増幅率となることが確認できました。
(2)入力信号は抵抗分圧で電圧を調整しました。
(3)簡易オシロの測定可能電圧は0〜5Vでマイナス側を測定できません。簡易オシロの入力は抵抗分圧で電圧を調整しました。
(4)簡易オシロは出力波形のグランド基準で測定できません。オフセットを与えて測定するため、オフセット誤差が発生します。
(5)オフセット誤差は測定後補正しました。
24章:非反転増幅回路に行く。
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