20章:コンクリート製踏み台の平面加工
作成2015.07.04
コンクリート製踏み台(600mm×330mm×180mm、質量約30kg)の平面加工を実施しました。
- コンクリート製踏み台の平面加工用きさげ工具
コンクリート製踏み台は面積が広く異形ダイヤビットでは加工能力不足でした。
加工性向上のため以下の2種の工具を交互に使用しました。
(1)リリーフ(RELIFE) ダイヤモンドミニカッター 2枚組 20・26mm 28532
*購入先:アマゾン
*品名:リリーフ(RELIFE) ダイヤモンドミニカッター 2枚組 20・26mm 28532
*価格:\789
26mmのカッターを使用しました。外観を以下に示します。
*局所的な研削に有効でした。
(2)ダイヤブリック 修正用砥石
*従来から砥石の修正に使用していた物です。
ダイヤブリック 修正用砥石の外観を以下に示します。
*広い面積を浅く削るのに有効でした。
- コンクリート製踏み台の平面加工
(1)ディスクグラインダーと電動ドリルの共用水平固定冶具を取り外します。
(2)コンクリート製踏み台のすべり止め溝をエポキシ接着剤で充填します。
(3)エポキシ接着剤が硬化後はみだしたエポキシ接着剤を削り取ります。
(4)御影石の平面基準ブロックNo2に薄く均一に光明丹を塗布します。
(5)コンクリート製踏み台と平面基準ブロックNo2を軽くすり合わせます。
(6)コンクリート製踏み台の高い部分が赤く染まります。
(7)コンクリート製踏み台の高い部分をきさげ工具で削ります。
(8)局所的にはダイヤモンドミニカッターで削ります。
(9)広い部分はダイヤブリック 修正用砥石で削ります。
(10)コンクリート製踏み台は御影石以上にポーラスで容易には光明丹をクリーニングできません。
(11)あたりはだんだんわかりにくくなりますが、光明丹をクリーニングできない以上はやもえません。
(12)可能な範囲できさげ加工を繰り返します。
(13)最後にコンクリート製踏み台の表面にヤナセ 青棒 バフ用研磨剤 鏡面仕上用 BKを塗布します。
(14)ヤナセ フェルトディスク ソフト HF02を回転しながら表面をこすると摩擦熱でヤナセ 青棒 バフ用研磨剤 鏡面仕上用 BKは溶けて薄く広がります。(これでポーラスの穴がふさがります。)
(15)御影石の平面基準ブロックでこするとあたりのある部分が鏡面状態となります。
- 平面加工後のコンクリート製踏み台外観
平面加工後のコンクリート製踏み台外観を以下に示します。
*あたりのある部分は鏡面となり景色が写ります。
*鏡面でない部分がかなりありますが、これは光明丹でのきさげ加工がやりにくかったためです。
*しかし、鏡面加工するとあたりのある部分と無い部分が明確にわかります。
*鏡面加工ときさげ加工を交互に行えば、正確な平面加工が可能ですが、今回はこれで良しとしました。
- コンクリート製踏み台の平面加工まとめ
(1)コンクリート製踏み台の滑り止め溝は邪魔なので、エポキシ接着剤を充填しました。
(2)加工面積が広いと切削量が増大するため、きさげ工具も切削量の多い工具を選択する必要がありました。
(3)コンクリート製踏み台は御影石以上にポーラスで、ここに光明丹が入り込んで、うまくふき取れない問題があります。
(4)このため、きさげ加工はかなり雑になりました。
(5)雑なきさげ加工にはダイヤブリック 修正用砥石が有効でした。
(6)最終仕上げはヤナセ 青棒 バフ用研磨剤 鏡面仕上用 BKを使用して鏡面加工しました。
(7)鏡面加工するとあたりのある部分と無い部分が明確にわかります。
(8)鏡面加工ときさげ加工を交互に行えば、高精度な平面が得られるのですが、今回は鏡面加工は1回のみです。
21章:6本押しネジ方式1プレート移動台の製作に行く。
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