12章:f50mm等倍光学系の検討

    作成2019.10.12
  1. 12章検討結果ファイル
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    (1)光線追跡.dll :3次元光線追跡計算サブルーチン本体
    (2)光線追跡-基本.xls : 3次元光線追跡計算の操作
    (3) IN_FM.txt :計算条件表1
    (4) IN_FM2.txt :計算条件表2
    (5) OUT_M.xls :計算結果
    (6)焦点距離計算.xls :焦点距離計算専用VBA
    (7)動作条件説明.txt :必要ファイルの説明
    (8)光線追跡-等倍2色f50-像面.xls: Φ20mm、f=50mmアクロマートレンズ等倍光学系像面補正後
    (9)光線追跡-等倍3色f50-像面.xls: Φ20mm、f=50mmアポクロマートレンズ等倍光学系像面補正後
    (10)像面.xls:像面湾曲の計算結果とグラフ


  2. Φ20mm、f=50mmアクロマートレンズ等倍光学系
    *光学ガラスは「S-FPL53」と「 S-LAH66 」を使用しました。
    *開口数NA=0.12としました。(NA絞り直径=2*NA*f=2*0.12*50=Φ12mm)
     (1)「光線追跡-等倍2色f50-像面.xls 」をダブルクリックでオープンします。
    (2)シート「IN_FM」には、シート「IN_FM(焦点)」と同じ条件が設定してあります。
    *シート「IN_FM(焦点)」は焦点位置D(0)の値を最適化する場合に使用します。
    (3)シート「IN_FM」には、シート「IN_FM(焦点)」と同じ条件が設定してあります。
    *レンズ中心で最適化する条件です。(像面湾曲を求める場合は、X位置とX角度(半径方向)Y角度(円周方向)の設定を変更します。)
    (4)シート「IN_FM(像面)」とシート「IN_FM2(像面)」はレンズ曲率半径を変更して、像面湾曲補正を行う場合に使用します。
    (5)シート「変換」をクリックするとスポットダイアグラムが表示されます。



    (6)シート「作図」をクリックするとレンズ形状が表示されます。



    (7)シート「光線図」をクリックすると光線図が表示されます。



    (8)シート「IN_FM」をクリックし、X0=1を入力します。
    スポットダイアグラム計算条件入力表
    No記号説明
    1Mp2処理モード(Mp=1入射位置を変数、Mp=2入射角度を変数)
    2NJ8変数範囲の分割数(±NJに分割する)
    3PR0位置変化範囲半径(mm)(Mp=1の時有効)
    4AR0.12角度変化範囲半径(rad)(Mp=2の時有効)
    5U00入射X方向角度(rad)(中心光線を決定)
    6V00入射Y方向角度(rad)(中心光線を決定)
    7X01入射X方向位置(mm)(中心光線を決定)
    8Y00入射Y方向位置(mm)(中心光線を決定)

    (9)シート「操作」をクリックし、「スポットダイアグラム計算実行」ボタンを押します。
    (10)シート「変換」をクリックします。



    *楕円状にスポットのバラツキが増加しますが、実用範囲内です。
    (11)シート「光線図」をクリックすると光線図が表示されます。



    *光線図から両側テレセントリック光学系であることが確認できます。

    (12)「像面.xls」をダブルクリックでオープンします。
    (13)シート「等倍アクロf50」をクリックすると像面湾曲が表示されます。



    *半径方向の像面が良く補正されていることが確認できます。


  3. Φ20mm、f=50mmアポクロマートレンズ等倍光学系
    *光学ガラスは「S-FPL53」と「S-NBM51」と「S-BAH27」と「S-LAH66」を使用しました。
    *開口数NA=0.12としました。(NA絞り直径=2*NA*f=2*0.12*50=Φ12mm)
     (1)「光線追跡-等倍3色f50-像面.xls 」をダブルクリックでオープンします。
    (2)シート「IN_FM」には、シート「IN_FM(焦点)」と同じ条件が設定してあります。
    *シート「IN_FM(焦点)」は焦点位置D(0)の値を最適化する場合に使用します。
    (3)シート「IN_FM」には、シート「IN_FM(焦点)」と同じ条件が設定してあります。
    *レンズ中心で最適化する条件です。(像面湾曲を求める場合は、X位置とX角度(半径方向)Y角度(円周方向)の設定を変更します。)
    (4)シート「IN_FM(像面)」とシート「IN_FM2(像面)」はレンズ曲率半径を変更して、像面湾曲補正を行う場合に使用します。
    (5)シート「変換」をクリックするとスポットダイアグラムが表示されます。



    *ほぼ完ぺきな収束です。
    (6)シート「作図」をクリックするとレンズ形状が表示されます。



    (7)シート「光線図」をクリックすると光線図が表示されます。



    (8)シート「IN_FM」をクリックし、X0=1を入力します。
    スポットダイアグラム計算条件入力表
    No記号説明
    1Mp2処理モード(Mp=1入射位置を変数、Mp=2入射角度を変数)
    2NJ8変数範囲の分割数(±NJに分割する)
    3PR0位置変化範囲半径(mm)(Mp=1の時有効)
    4AR0.12角度変化範囲半径(rad)(Mp=2の時有効)
    5U00入射X方向角度(rad)(中心光線を決定)
    6V00入射Y方向角度(rad)(中心光線を決定)
    7X01入射X方向位置(mm)(中心光線を決定)
    8Y00入射Y方向位置(mm)(中心光線を決定)
    (9)シート「操作」をクリックし、「スポットダイアグラム計算実行」ボタンを押します。
    (10)シート「変換」をクリックします。



    *円周方向のバラツキが増加しますが、バラツキは小さいです。
    (11)シート「光線図」をクリックすると光線図が表示されます。



    *光線図から両側テレセントリック光学系であることが確認できます。

    (12)「像面.xls」をダブルクリックでオープンします。
    (2)シート「等倍アポクロf50」をクリックすると像面湾曲が表示されます。





  4. f50mm等倍光学系の検討纏め
    (1)開口数NA=0.12、焦点距離f=50mmとしました。
    (2)開口数NA=0.12 、f50mmレンズはレンズの収差を低減するため、2枚組レンズとしました。
    (3)アクロマートレンズ4個を使用した等倍光学系は、像面湾曲補正が有効でした。
    (4)アポクロマートレンズ2個とアクロマートレンズ2個を使用した等倍光学系は、像面湾曲補正が有効でした。
    (5)いずれも、フィールドサイズΦ2mmで実用レベルであった。
    (6)相対比較では、アポクロマートレンズが優れる。







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