4章:所得税の計算方法

  1.  所得税の計算方法。  
    1. 所得税はどうやって計算するのか?
      ・課税所得額と税率の関係は下記の表のようになっています。
      課税所得額税率控除額
      330万円以下10%0円
      330万円超 900万円以下20%33万円
      900万円超 1800万円以下30%123万円
      1800万円超 3000万円以下40%303万円
      3000万円超 50%603万円
      ・所得税額は上記表から下記の式で計算します。
        「所得税額」=「課税所得額」×「税率」−「控除額」

    2. 課税所得額とは何?
      ・給与所得は下記の式と表を用いて計算します。
        「給与所得」=「給与の収入金額(A)」−「給与所得控除額」
      給与の収入金額(A)給与所得控除額
      1,625千円以下650千円
      1,625千円超 1,800千円以下(A)×40%
      1,800千円超 3,600千円以下(A)×30%+180千円
      3,600千円超 6,600千円以下(A)×20%+540千円
      6,600千円超 10,000千円以下(A)×10%+1,200千円
      10,000千円超 (A)×5%+1,700千円

      ・課税所得額は下記の式で計算します。
       「課税所得額」=「所得税額」−「各種の控除額」

    3. 各種の控除
      ・下記に代表的な控除項目を示します。
      控除項目控除額等
      基礎控除38万円(無条件)
      配偶者控除38万円(ただし収入が65万円以下の場合)
      扶養控除1人あたり38万円(老人、障害者は割増あり)
      社会保険料控除実際にかかった金額
      共済等掛金控除実際にかかった金額
      医療費控除限度額200万円
      生命保険料控除限度額5万円
      寄付金控除寄付金−1万円

    4. パート、アルバイトの税金は?
      ・給与所得控除が65万円、基礎控除が38万円ですから、基本的には103万円以内であれば税金はかからないことになります。
      ・しかし、「配偶者控除額」=38万円−(「パート収入」−65万円) となりますので65万円を超えた分は夫の税金に加算されます。
      ・103万円を超えた場合は独自に健康保険に加入する必要がでてきます。

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