4章:電気抵抗測定

  1. 手製電気抵抗計
     図4-1に手製電気抵抗計を示します。
     電気抵抗測定用の電極部分は100V電源プラグ(モールド型)を 使用し、これに手持ちのテスターをつなぎました。
     電極部分形状により、電気抵抗は変化しますので 常に一定の条件で測定する必要があります。



  2. 電気抵抗計の校正
     2010年9月22日に電気抵抗計の校正を食塩(NaCl)を用いて行いました。
     水道水1ルットルに食塩(NaCl)を0、5、10、15g加えて それぞれの電気抵抗を測定しました。
     測定結果を下記の表に示します。
    食塩量(g)051015
    電気抵抗(kΩ)16.07.23.42.5

     イオン濃度としては、水1リットルに対する食塩量(g)の方が わかりやすいのですが、専門的にはmol/リットルの単位を用います。
     イオン濃度は導電度(電気抵抗の逆数)に比例します。

     食塩(NaCl)のmolあたりの質量は58.443g/molです。
     上記の表を書き直すと
    食塩量(mol/l)00.0860.1710.257
    導電度(1/kΩ)0.0630.1390.2940.400

     これをグラフにすると図4-2に示すようになります。


     図4-2において、本来導電度がゼロの時、イオン濃度はゼロとなるべきです。
     こうならないのは、水道水がイオン濃度0.05mol/l程度であるためです。
     純水の水素イオン濃度は10-7mol/lですから、水道水のイオン濃度は かなり高いです。(さまざまなイオンが溶け込んでいます。)


5章:pHと電気抵抗の実測に行く。

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