19章:導関数(微分関数)のラプラス変換

    作成2011.01.27
  1. 導関数(微分関数)のラプラス変換
     ラプラス変換・ラプラス逆変換の最大の応用は、微分方程式への応用です。その前に導関数(微分関数)のラプラス変換を復習したいと思います。
     ラプラス変換の定義式は

     ここでは、下記式のラプラス変換を行います。

     (9.13)式を使用してV’=f’(t),U=exp(-st)とおくならば、V=f(t)、U’= -sexp(-st)となり、(19.1)式は以下のように変形できます。

    ここで、F(s)は(14.1)式とします。

  2. 2階微分関数f’’(t)のラプラス変換
    次に2階微分関数f’’(t)のラプラス変換を行います。

    (9.13)式を使用してV’=f’’(t),U=exp(-st)とおくならば、V=f’(t)、U’= -sexp(-st)となります。

     (19.3)式に(19.2)式を代入して



  3. n階微分関数f(n)(t)のラプラス変換
     上記の操作を繰り返すことにより、 n階微分関数f(n)(t)のラプラス変換式を得ることができます。


     上記の公式は、微分方程式への応用で頻繁に使用されます。



20章:微分方程式への応用(1)に行く。

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