10章:断面2次モーメントの計算

    作成2011.11.23
     
  1. n個の複数の矩形で構成される断面の計算式
     図10-1に示すようなn個の複数の矩形で構成される断面において、合計の面積(A)は

     となります。また、Y軸を基準とする断面1次モーメント(G)は

     となります。また、Y軸を基準とする断面2次モーメント(I0)は

     となります。従って重心位置(Zg)は

     となります。重心位置を基準とする断面2次モーメント(I)は

     となります。



  2. ワークブック「2次モーメント計算.xls」のダウンロード
     下記のワークブック「2次モーメント計算.xls」をダウンロードしてください。

     ダウンロード後はダブルクリックで解凍してから使用してください。
     
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  3. H鋼断面の計算
     ワークブック「2次モーメント計算.xls」をダブルクリックで起動します。
     起動後シート「H鋼」を選択します。


     表10-1 断面2次モーメント計算表(H鋼)は以下のとおりです。


     表10-1において、黄色のセルの各矩形の値を入力します。
     面積、 1次モーメント、 2次モーメント、 重心位置、 断面2次モーメント、 重心距離d、 重心距離uは自動計算されます。
    ・撓み量の計算には、断面2次モーメントが使用されます。
    ・応力計算には、断面2次モーメントと重心距離d、または、重心距離uが使用されます。

    ・重心距離dは重心位置から、下側の端までの距離です。
    ・重心距離uは重心位置から、上側の端までの距離です。
    ・応力計算には、重心距離dと・重心距離uの絶対値の大きい方を使用します。


  4. H鋼+平板断面の計算
     ワークブック「2次モーメント計算.xls」をダブルクリックで起動します。
     起動後シート「H鋼+平板」を選択します。


     表10-2 断面2次モーメント計算表(H鋼+平板)は以下のとおりです。


     表10-2において、黄色のセルの各矩形の値を入力します。
     面積、 1次モーメント、 2次モーメント、 重心位置、 断面2次モーメント、 重心距離d、 重心距離uは自動計算されます。
    ・撓み量の計算には、断面2次モーメントが使用されます。
    ・応力計算には、断面2次モーメントと重心距離d、または、重心距離uが使用されます。

    ・重心距離dは重心位置から、下側の端までの距離です。
    ・重心距離uは重心位置から、上側の端までの距離です。
    ・応力計算には、重心距離dと・重心距離uの絶対値の大きい方を使用します。


  5. 断面2次モーメントの計算まとめ
     断面2次モーメントの手計算は面倒ですので、EXCELの表計算機能を活用 するのが賢いやり方です。






11章:台形近似積分による梁の撓み解に行く。

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