54章:円形でない管の管摩擦係数λ

    作成2012.09.01

  1. 水力平均深さm
     水力平均深さmは管の断面積をA、管の内周長さをUとして下記式で定義されます。

    円管の場合は直径をdとして下記式となります。

    横a、縦bの矩形断面では、下記式となります。

    レイノルズ数Rは下記式で定義されますが

    レイノルズ数Rを水力平均深さmで定義すると

    となります。滑らかな円管の圧力降下は下記式となりますが

    圧力降下を水力平均深さmで定義すると

    となります。


  2. 例題54-1
     絶対圧力1kg/cm2、温度16℃の乾燥空気を平均流速3m/sにて300mm×450mmの矩形ダクトに流した場合の圧力 損失を求めよ。ただし、 300mm×450mmの矩形ダクトの内面は滑らかとします。

    解答
     水力平均深さmは(54.3)式から

    空気の比質量は

    空気の粘性係数は図43-3から

    空気の動粘性係数は

    レイノルズ数Rは

    滑らかな円管の管摩擦係数λは「管摩擦係数-1.xls」から

    圧力差は(52.7)式から

    となります。この例での圧力損失は小さいことがわかります。











55章:円管の断面積変化による損失に行く。

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