9章:等温過程

    作成2012.06.21

  1. 気体の基礎方程式
     温度tが一定のとき

    (2.1)式は

    となります。


  2. 内部エネルギー[u]とエンタルピ[i]
     温度tが一定のときdt=0となり




  3. 全熱量[q]と仕事のエネルギー[l]
     (9.2)式から

    (9.4)式から、気体が受け取ったエネルギーは全て仕事のエネルギーに変わることがわかります。 全熱量[q]と仕事のエネルギー[l]は

    (9.5)式には温度で値が変化する比熱が含まれていません。従って、等温過程は、(9.5)式のみで計算できます。


  4. 例題9-1
     1kpの空気が一定温度100℃で膨張し、はじめの容積の5倍になった。膨張の仕事と消費された熱量を求めよ。
    ただし
    絶対零度=-273℃
    空気のガス定数R=29.27(mkp/kg・K)
    とします。

    解答
     (9.5)式から

     等温過程は取り込まれた全熱量が全て仕事のエネルギーに変換されるため、理想的なサイクルです。しかし、 理想的な等温過程の熱機関はみたことがありません。








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