18章:接合型FET

    作成2014.01.25
     接合型FETを使用したタイマー回路でLEDを点灯します。

  1. 接合型FET回路
    (1)評価回路図
     図18-1に示す接合型FET回路は、コンデンサに電荷を蓄積し、蓄積した電荷で接合型FETを駆動してLEDを点灯します。

     この回路の電圧変化をCh1、Ch2、Ch3,、Ch4点について簡易オシロで測定します。


    (2)簡易オシロによる電圧変化測定結果
     簡易オシロによる電圧変化測定結果を図18-2に示します。

     図18-2において、Ch1とCh2はほぼ完全一致となります。したがって、ゲート電流はI=(Vch2-Vch1)/33k=0Aとなり、流れないことが確認できます。
     これにたいしてソース電流はI=(Vch4-Vch3)/220は有限の値となります。このため、電流増幅率は無限大となります。

    (3)ゲート・ソース間電圧とソース電流の相関
     図18-2の結果から、 ソース・ゲート間電圧とソース電流の相関を求めることができます。計算結果を図18-3に示します。


    (4)ゲート・ソース間電圧とソース・ドレイン間抵抗の相関
     図18-3の結果をゲート・ソース間電圧とソース・ドレイン間抵抗の相関に変換すると図18-4に示すようになります。



  2. 結果の検討
    (1)接合型FETのゲート電流はゼロである。したがって電流増幅率は無限大となる。
    (2)ゲート電圧をマイナスにするとソース電流が小さくなる。
    (3)ゲート電圧とソース電流の相関は非線形となる。
    (4)ゲート電圧をマイナスにするとソース・ドレイン間の抵抗が大きくなる。









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