27章:電圧フォロア回路
作成2014.02.05
電圧フォロア回路の検討をします。。
- 抵抗分圧回路
(1)評価回路
抵抗分圧回路を図27-1に示します。
(2)抵抗分圧回路の出力電圧
図27-1(a)負荷抵抗無しの出力電圧は
図27-1(b)負荷抵抗有りの出力電圧は
となり、出力電圧V2は負荷抵抗R3の影響を強く受けることになります。
- 抵抗分圧回路+電圧フォロア回路
(1)評価回路
抵抗分圧回路+電圧フォロア回路を図27-2に示します。
(2)抵抗分圧回路+電圧フォロア回路の出力電圧
図27-2(a)負荷抵抗無しの出力電圧は入力電圧V1と等しくなります。
図27-2(b)負荷抵抗無しの出力電圧は実測にて確認します。
- 正弦波を入力時の出力波形評価
正弦波を入力時の出力波形を簡易オシロで観察した結果を図27-3に示します。
図27-3において出力電圧は以下のようになりました。
(1)抵抗分圧負荷抵抗無し=0.756V
(2)抵抗分圧負荷抵抗有り=0.479V
(3)抵抗分圧+電圧フォロア回路負荷抵抗無し=1.00V
(4)抵抗分圧+電圧フォロア回路負荷抵抗有り=0.992V
- 結果の検討
(1)抵抗分圧負荷抵抗無しと抵抗分圧+電圧フォロア回路負荷抵抗無しは原理的に一致するはずであるが実測では一致しない。
(2)抵抗分圧負荷抵抗無しの電圧低下は、簡易オシロで測定する際の負荷の影響と思われる。
(3)簡易オシロに流れる電流の影響で電圧測定誤差が生じる。
(4)抵抗分圧負荷抵抗有りの電圧予測地は2.0*0.288=0.576Vであるが、実測値は0.479Vとなる。
(5)抵抗分圧+電圧フォロア回路負荷抵抗無しと抵抗分圧+電圧フォロア回路負荷抵抗有りの電圧はほとんど一致する。
(6)電圧フォロア回路を不可すると負荷抵抗の影響が無くなる。
(7)簡易オシロは入力抵抗が10kΩ以下が推奨で、電流による電圧低下が生じる。これをさけるには電圧フォロア回路は有効な手段となる。
(8)簡易オシロの測定可能電圧は0〜5Vでマイナス側を測定できません。簡易オシロの入力は抵抗分圧で電圧を調整しました。
(9)簡易オシロは出力波形のグランド基準で測定できません。オフセットを与えて測定するため、オフセット誤差が発生します。
(10)オフセット誤差は測定後補正しました。
28章:コンパレータ回路に行く。
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