3章:キットで遊ぼう電子回路「6石AMラジオ編」波形確認
作成2014.07.15
- 購入先と価格
アマゾン
キットで遊ぼう電子回路No.10 6石AMラジオ編(キット+テキスト)価格 ¥ 3,672
- 製品の特長
シリーズ第10弾となる「キットで遊ぼう電子回路 No.10 6石AMラジオ編」は、その名の通りラジオ工作のできるキットで、
手順に従って工作を進めると、実際に視聴できるトランジスタラジオが出来上がります。ラジオの基本原理を理解しながら自分の手で作り上げることは、アナログ信号処理について理解を深めることにもつながります。
電気技術者を目指す方にとって必須の知識を、楽しい電子工作を通じて身に付けましょう。
- 内容
【組み立て手順編】
STEP数 | STEP名 | 学習時間 |
STEP 01 | パーツを確認しよう | 20分 |
STEP 02 | 抵抗値と静電容量の読み方 | 10分 |
STEP 03 | ハンダ付けとは | 10分 |
STEP 04 | ハンダ付け 動作見本 | 10分 |
STEP 05 | ハンダ付け いい例,悪い例 | 10分 |
STEP 06 | 組み立て 手順 | 120分 |
STEP 07 | 組み立て 極性のあるパーツ | 10分 |
STEP 08 | 組み立て 取り付け注意 | 60分 |
STEP 09 | 操作調整方法 | 60分 |
STEP 10 | トラブルシューティング | 60分 |
STEP 11 | 回路図 | 5分 |
STEP 12 | AMテスト信号受信時の各部波形 | 15分 |
【原理解説編】
STEP数 | STEP名 | 学習時間 |
STEP 01 | パーツ解説 | 20分 |
STEP 02 | パーツ解説 局部発振コイル中間周波トランス | 5分 |
STEP 03 | パーツ解説 バリコン | 5分 |
STEP 04 | パーツ解説 トランス | 10分 |
STEP 05 | インピーダンス | 5分 |
STEP 06 | 直流と交流 | 5分 |
STEP 07 | 交流波形を表す要素 | 10分 |
STEP 08 | 交流波形を表す式 | 10分 |
STEP 09 | 角速度と周波数 | 10分 |
STEP 10 | 音を伝える方法 | 10分 |
STEP 11 | 搬送波と変調 | 10分 |
STEP 12 | 電波の分類 | 10分 |
STEP 13 | 搬送波と変調 | 10分 |
STEP 14 | 電波の発生 | 10分 |
STEP 15 | 電磁気学おさらい | 20分 |
STEP 16 | AM ラジオのしくみ | 10分 |
STEP 17 | 同調の原理 コイルとコンデンサの性質 | 10分 |
STEP 18 | 同調の原理 共振 | 20分 |
STEP 19 | コイルとコンデンサ 位相ズレ観測 | 20分 |
STEP 20 | バリコンと共振周波数 | 20分 |
STEP 21 | コイルとコンデンサ リアクタンスの計算式 | 10分 |
STEP 22 | LC 並列回路 共振周波数の計算式 | 10分 |
STEP 23 | LC 並列回路 合成インピーダンスの計算式 | 20分 |
STEP 24 | 検波 | 10分 |
STEP 25 | スーパーヘテロダイン方式 | 10分 |
STEP 26 | 中間周波数と局部発振 | 10分 |
STEP 27 | うなり | 10分 |
STEP 28 | 中間周波増幅 | 10分 |
STEP 29 | 低周波増幅 | 30分 |
STEP 30 | 信号処理まとめ | 20分 |
STEP 31 | AM 信号受信波形 | 20分 |
STEP 32 | AM 受信方式の種類 | 10分 |
STEP 33 | 通信技術の歴史 | 10分 |
- キットで遊ぼう電子回路「6石AMラジオ編」回路図
キットで遊ぼう電子回路「6石AMラジオ編」回路図を以下に示します。
上記の回路図はスーパーヘテロダイン方式でかなり複雑な回路になっています。(部品も特殊な部品が多く、個人的に集めるのは大変ですのでキットで購入した方が簡単です。)
上記の回路図の赤丸は信号確認ポイントで端子ピンが設置されています。
- AMテスト信号受信時の各部波形
テキストには放送周波数1000kHz、音声周波数400HzのAMテスト信号での各信号確認ポイントでの信号波形が紹介されています。
この条件での信号波形を確認するには、AMテスト信号発生器が必要なため、ここではあきらめます。
- 波形確認用オフセット・増幅回路
微弱なアナログ信号をHantek 6022BE PC USB 2CH デジタルオシロスコープは観察できないため、図3-2に示す波形確認用オフセット・増幅回路を使用しました。
オフセットと増幅を同時に行うと調整が難しいので、オフセット補正後に増幅することにしました。
- TP1の観察波形
測定端子TP1の観察波形を以下に示します。
周波数分析結果を以下に示します。
*信号が微弱なため、正確な周波数分析ができません。
- TP2の観察波形
測定端子TP2の観察波形を以下に示します。
周波数分析結果を以下に示します。
*482kHzと1172kHzがあります。
- TP3の観察波形
測定端子TP3の観察波形を以下に示します。
周波数分析結果を以下に示します。
*479kHzと1172kHzがあります。
- TP4の観察波形
測定端子TP4の観察波形を以下に示します。
周波数分析結果を以下に示します。
*信号が微弱なため、正確な周波数分析ができません。
- TP5の観察波形
測定端子TP5の観察波形を以下に示します。
周波数分析結果を以下に示します。
*多数の周波数成分があります。
- TP6の観察波形
測定端子TP6の観察波形を以下に示します。
周波数分析結果を以下に示します。
*479kHzのみです。
- TP7の観察波形
測定端子TP7の観察波形を以下に示します。
周波数分析結果を以下に示します。
*信号が微弱なため、正確な周波数分析ができません。
- TP8の観察波形
測定端子TP8の観察波形を以下に示します。
周波数分析結果を以下に示します。
*多数の周波数の混合です。
- TP9の観察波形
測定端子TP9の観察波形を以下に示します。
周波数分析結果を以下に示します。
*低周波の音声信号です。
- TP10の観察波形
測定端子TP10の観察波形を以下に示します。
周波数分析結果を以下に示します。
*低周波の音声信号です。
- TP11の観察波形
測定端子TP11の観察波形を以下に示します。
周波数分析結果を以下に示します。
*低周波の音声信号と高周波の合成信号です。
- TP12の観察波形
測定端子TP12の観察波形を以下に示します。
周波数分析結果を以下に示します。
*低周波の音声信号です。
- TP12-TP13間の観察波形
測定端子TP12-TP13間の観察波形を以下に示します。
周波数分析結果を以下に示します。
*低周波の音声信号です。
- TP14の観察波形
測定端子TP14の観察波形を以下に示します。
周波数分析結果を以下に示します。
*低周波の音声信号です。
- 結果の検討
(1)Hantek 6022BE PC USB 2CH デジタルオシロスコープで直接、微弱なアナログ信号を観察すると、感度不足となり、十分な観察ができない。
(2)オペアンプを使用して、オフセット補正・増幅すると微弱なアナログ信号を観察しやすくなる。
(3)オフセット補正・増幅回路を使用しても十分な信号が得られない、観察端子がある。
(4)キットで遊ぼう電子回路No.10 6石AMラジオ編(ADWIN)はスーパーヘテロダイン方式を採用しており、中間周波数455kHzを設計値としている。
(5)周波数分析の結果は1172kHz-693kHz(NHK第2)=476Hzとなった。
(6)周波数分析の結果、中間周波数476Hzとなったが音声は問題無く聞こえている。
4章:「6石AMラジオ編」スーパーヘテロダイン方式の原理に行く。
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