21章:無線式デジタルON/OFFカウンタレコーダの製作

    作成2014.09.13

     無線式デジタルON/OFFカウンタレコーダの製作を検討します!!これは、これは気象 観測レコーダの風力と雨量の観測を想定しています。

  1. 無線式デジタルON/OFFカウンタレコーダ評価回路図
      無線式デジタルON/OFFカウンタレコーダ評価回路図を以下に示します。

     デジタル信号のON/OFFはタクトスイッチで行います。
    ToCoStick(トコスティック)とZigBeeワイヤレスモジュール TWE−LiteをUSBアダプター TWE−Lite R(トワイ・ライター)に取付けて評価します。
     デジタル温度・湿度センサーAM2321の詳細仕様は下記アドレスを参照します。
    http://www.ne.jp/asahi/shared/o-family/ElecRoom/AVRMCOM/AM2321/AM2321test.html
     EEPROM24FC256-I/Pの詳細仕様は下記アドレスを参照します。
    http://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-03568/

    品名単価個数小計購入先
    USBドングル ToCoStick(トコスティック)298012980秋月電子通商
    ZigBeeワイヤレスモジュール TWE−Lite Dip−WA (半完成品セミキット)162011620秋月電子通商
    USBアダプター TWE−Lite R(トワイ・ライター)189011890秋月電子通商
    温湿度センサ モジュール AM23217001700秋月電子通商
    シリアルIスケアC EEPROM 24FC256−I/P90190秋月電子通商
    タクトスイッチ(黒色)10220秋月電子通商


  2. 無線式デジタルON/OFFカウンタレコーダ評価回路外観
      無線式デジタルON/OFFカウンタレコーダ評価回路外観を以下に示します。



  3. 無線式温湿度レコーダプログラムのダウンロード
     完成プログラムは「40-21.zip」ファイルをダウンロードしてください。
    [40-21.zip]をダウンロードする。

     解凍するとフォルダー内にApp_TweLiteフォルダーがあります。
     App_TweLiteフォルダー内に
    \App_TweLite\Master\Build\App_TweLite_Master_JN5164_1_6_5.bin(TWE-Lite Dip用)
    \App_TweLite\Master\Build\App_TweLite_Master_JN5164_TOCOSTICK_1_6_5.bin(ToCoStick用)
    があります。
     Win-PingPongフォルダー内に
    Win-PingPong.exe(パソコン用実行プログラム)とソースファイルがあります。


  4. 基本操作方法
    (1)\App_TweLite\Master\Build\App_TweLite_Master_JN5164_1_6_5.binを無線マイコンTWE-Lite DIP (トワイライト・ディップ)に書込みます。
    (2)\App_TweLite\Master\Build\App_TweLite_Master_JN5164_TOCOSTICK_1_6_5.binをToCoStick(トコスティック)に書き込みます。(方法は7章:ToCoNet(トコネット)のソフトウエア開発環境(SDK) とPingPongの実行プログラムの書込みを参照願います。
    (3)ToCoStick(トコスティック)をパソコンに接続します。
    (4)「Win-PingPong.exe」をダブルクリックで起動します。
    (5)画面の左側を「COM8」にセットして、「Conect」ボタンを押します。

    (6)ToCoStick(トコスティック)の設定変更
    *ToCoStick(トコスティック)の定期パケット送信はじゃまですので設定変更(インタラクティブ)モードで禁止します。詳細の説明は
    http://tocos-wireless.com/jp/products/TWE-Lite-DIP/TWE-Lite-DIP-step3-interactive.html
    設定変更(インタラクティブ)モードを参照します。
    o: set Option Bits (0x00000020)を (0x00000022)に変更します。

    上の状態でS(保存)を送信すると設定変更完了です。

    (7)TWE-Lite R(トワイ・ライター)に無線マイコンTWE-Lite DIP (トワイライト・ディップ)をセットしてUSBをパソコンに接続します。
    (8)画面の右側を「CON9」にセットして、「Conect」ボタンを押します。
    (9)TWE-Lite R(トワイ・ライター)のリセットボタンを押します。
    (10)以下の画面から「COM9」がTWE-Lite R(トワイ・ライター)に接続されていることが確認できます。
    (11)ToCoStick(トコスティック)のリセットボタンは押せないにで、うまく動作しない場合はさし直しが必要となります。
    (12)コマンド0x81の状態通知が20s間隔で交互に受信されます。
    (13)この20sの間にタクトスイッチを繰り返しON/OFFすると以下の画面となります。

    (14)「F5機能」ボタンを押すとしばらくして保存ファイルダイアログが表示され、保存場所とファイル名を指定して保存します。

    (15)保存したファイルにはタブ区切り、テキスト形式のデータが保存されます。
    周期(16進)NoOld(16進)NoNew(16進)湿度(x0.1%)温度(0.1℃)DI1-CountDI2-Count
    2800843528000
    280184392801212
    2802844128000
    280384492801419
    280484492811415
    280584462812017
    280684432823227
     
    (16)「F5機能」ボタンを押すと左側のテキストボックスには以下が表示されます。
    gbCond=1
    :78811F019F810040BD0005AB000B901D8000442A292A12014000010003029A00FE30
    :78811F019F810040BD0005AF000B901C8000442A292A36014000020003028B00FE17
    :78811F019F810040BD0005B3000B901C80004C313E1D09014000020003028B00FE29
    END!!
    *gbCond=1が記録データ収集開始の合図です。
    *次に送信データのコードが表示されます。(0140以降が使用しているデータです。)
    *END!!が記録データ収集終了の合図です。

    (17)「F5機能」ボタンを押すと右側のテキストボックスには以下が表示されます。
    au16OutputPWMDuty[0]=BBBB
    au16OutputPWMDuty[1]=CCCC
    au16OutputPWMDuty[2]=DDDD
    au16OutputPWMDuty[3]=EEEE
    gbCond=1
    *au16OutputPWMDuty[0]=BBBBの時、記録データ収集を開始します。(その他は関係ありません)
    *gbCond=1を設定して、記録データ収集を開始させます。


  5. 20章:無線式温湿度レコーダの製作と共通項目
    (1)設定変更(インタラクティブ)モード)
    (2)「F1機能」ボタン
    (3)「F3機能」ボタン
    (4)「F3機能」ボタン
    *以上の操作に関しては変更ありません。


  6. App_TweLiteプログラムの変更箇所
    (1)グローバル変数と関数追加
    //***変更6
    uint16 gTimeC=0;//4msカウンタ
    uint16 gCD0=0,gCD1=0;
    uint16 gFD0=0,gFD1=0;
    void MyCount(void);

    (2)E_EVENT_TICK_TIMER(4ms間隔)のイベント処理追加
    //***変更6
    if (eEvent == E_EVENT_TICK_TIMER)
    {
    MyCount();//DI1,DI2の変化カウント
    gTimeC++;
    }

    (3)ボタン変化時の処理禁止
    // ボタンに変化あり
    if (!bCond && sAppData.sIOData_now.u32BtmChanged) {
    //***変更6
    //bCond = TRUE;
    }
    **その他の状態変化時の処理も禁止しました。

    (4)送信データへの値代入
    //***変更6
    vfPrintf(&sSerStream, "DI1=%x Di2=%x\r\n",gCD0,gCD1);
    gMyData[4]=gCD0 >> 8;
    gMyData[5]=gCD0;
    gMyData[6]=gCD1 >> 8;
    gMyData[7]=gCD1;

    gCD0=0;gFD0=0;
    gCD1=0;gFD1=0;

    (5)EPROM書込みデータ数変更
    //***変更6
    //Res=W_24FC256((uint16)(gCTnew*8),gMyData,0,4);//gMyData=湿度・温度データ書込み
    Res=W_24FC256((uint16)(gCTnew*16),gMyData,0,8);//gMyData=湿度・温度データ書込み

    (6)EPROM読出しデータ数変更
    //***変更6
    //Res=R_24FC256((uint16)(gCTold*8),gMyData,0,4);//gMyData=湿度・温度データ読出し
    Res=R_24FC256((uint16)(gCTold*16),gMyData,0,8);//gMyData=湿度・温度データ読出し

    (7)送信データ数変更
    //変更6
    //for(i=0;i<4;i++){S_OCTET(gMyData[i]);}//湿度・温度データ
    for(i=0;i<8;i++){S_OCTET(gMyData[i]);}//湿度・温度データ


  7. 結果の検討
    (1)今回の修正は比較的順調でした!!!
    (2)DI1からDI4の状態変化監視は比較的容易にできることがわかりました。
    (3)今回の修正は気象観測レコーダのための一部です。




22章:無線式AD変換レコーダの製作に行く。

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