1章:溶液の電気特性測定用電極の製作

    作成2014.12.10

  1. A電極:ピンヘッダ1×40(40P)秋月電子通商使用電極
    *電極部はピンヘッダ1×40(40P)秋月電子通商を使用しました。
    *配線はELPA PP-14NH(Φ0.12mmx10芯)を使用しました。
    *配線長さ:約150mm
    *半田接続部はエポキシ樹脂コーティング
     A電極:外観を以下に示します。



  2. B電極:600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル TEIKOKU 1.6 VV (PS)E LFV使用電極
    *電極部は600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル TEIKOKU 1.6 VV (PS)E LFVを使用しました。
    *銅線外形はΦ1.6mm、長さは約130mm
    *配線はELPA PP-14NH(Φ0.12mmx10芯)を使用しました。(長さは約130mm)
     B電極:外観を以下に示します。



  3. C電極:t1mmアルミ板平行平板電極
    *電極はt1mmアルミ板(21mmx65mm)
    *スペーサはt1mmポリスチロール(21mmx25mm)
    *配線はLANケーブル(8芯)をばらしたもの。(長さは約220mm)
      C電極:外観を以下に示します。



  4. C電極:t1mmアルミ板平行平板電極の容量計算値
     C電極:t1mmアルミ板平行平板電極の容量を概算すると以下のようになります。



  5. 周波数特性測定回路の微小容量の測定条件
     周波数特性測定回路の容量測定において、基準抵抗値を大きくすると容量測定の感度が上昇します。
     基準素子抵抗(10kΩ)における測定素子コンデンサの関係を以下に示します。



  6. A電極の容量測定
     周波数特性測定回路の基準素子を10kΩの抵抗に設定して、A電極を測定すると以下のグラフを得ることができます。

     A電極の周波数交点は11.330であり、これから容量2.84pFが求まります。


  7. B電極の容量測定
     周波数特性測定回路の基準素子を10kΩの抵抗に設定して、B電極を測定すると以下のグラフを得ることができます。

     B電極の周波数交点は9.843であり、これから容量8.38pFが求まります。


  8. C電極の容量測定
     周波数特性測定回路の基準素子を10kΩの抵抗に設定して、C電極を測定すると以下のグラフを得ることができます。

     C電極の周波数交点は8.587であり、これから容量20.91pFが求まります。


  9. 結果の検討
    (1)溶液の電気特性検討に当たって、まずは測定用電極を製作してみました。
    (2)電極の材質・形状については検討すべき項目が多いのですが、A,B,Cの3種類を製作してみました。
    (3)A電極はピンヘッダ1×40(40P)秋月電子通商を使用しました。容量は2.84pF、小型で電極の表面に金メッキしてあるのが特徴です。
    (4)B電極は600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル TEIKOKU 1.6 VV (PS)E LFVを使用しました。容量は8.37pF、ほどほどの大きさで電極が銅であるのが特徴です。
    (5)C電極はアルミの平行平板型で容量が大きくなります。容量は20.91pF、反面、電極部が大きいので扱いにくそうです。
    (6)試作した電極の容量を測定した結果、思いのほか配線径と長さの影響が大きいことがわかりました。
    (7)溶液の電気特性測定に適した条件は、これから検討することになります。




2章:A、B、C電極の水道水テストとD、E電極の試作に行く。

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