14章:醤油が使える箸置の製作

    作成2015.06.21

     醤油皿としても使える箸置を製作しました。

  1. 醤油が使える箸置の製作方法
     集光用反射ミラーの製造方法を応用して和菓子用小皿が簡単に製作できました。
    (1)伐採した金木犀の枝を輪切りにします。(のこぎり使用)
    (2)輪切りにした木片を下記の固定金具に固定します。

    (3)固定金具を電気ドリルに固定して回転します。
    (4)のみを使用して凹面加工します。
    (5)ボンドシリコンシーラント クリアーを塗布し、乾燥させます。


  2. 醤油が使える箸置の外観
    (1)醤油をのせた外観
    *撥水性があり、醤油は丸い水滴状になります。


    (2)箸をのせた外観
    *丸い箸も安定してのせることができます。



  3. 表面処理の失敗作
    (1)KURE [ 呉工業 ] シールコート (316ml) 防錆・光沢保護剤
    *最初にこれをスプレーしましたが、木片に吸込まれ表面に膜が形成されませんでした。
    *何度スプレーしても木片に吸込まれます。

    (2)ボンド Eセット 100gセット
    *続いて、ボンド Eセット 100gセットをコートしました。
    *適度な粘度があり、塗布時は表面に膜が形成されます。
    *硬化中に木片に吸込まれ表面に膜が形成されませんでした。
    *皮の部分は表面に膜が形成されます。

    (3)ボンドシリコンシーラント クリアー
    *最後にボンドシリコンシーラント クリアーを塗布しました。
    *表面に膜が形成されます。
    *表面は撥水性をしめします。

     表面処理の失敗作の外観を以下に示します。



  4. 複数個の製作
     複数個製作しました。。



  5. 醤油が使える箸置の製作まとめ
    (1)箸置はあってもなくても良く、普段は使用していません。
    (2)箸置で醤油が使えると便利と思い製作してみました。
    (3)今回の製作では、表面処理材の検討が重要となりました。
    (4)輪切りにした木片は空洞が多く、一般的な表面処理材は浸み込んで表面に膜が形成されない。
    (5)ボンドシリコンシーラント クリアーは浸み込まず、表面に膜が形成される。
    (6)ボンドシリコンシーラント クリアー塗布後の表面は撥水性となる。
    (7)木片の主成分はセルローズであり、親水性です。
    (8)ボンドシリコンシーラント クリアーの主成分はシリコーンであり、撥水性です。
    (9)親水性の木片にたいして、撥水性のシリコーンは浸透しない。
    (10)シリコーンはほとんどの物質に対して、接着性がない。
    (11)木片は空洞の多い繊維質であり、空洞にシリコーン繊維が入り込み絡み合うことにより接着性を示す。
    (12)ボンドシリコンシーラント クリアーは安価な材料であり、木片の撥水処理として、ベストマッチすることが確認できました。(金属やガラスに対してシリコーンは接着しません。)




15章:自然石の研磨に行く。

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