15章:自然石の研磨
作成2015.06.23
庭に落ちている自然石を研磨してみました。
- 以前に使用したコンクリート・石材用工具
(1)使用目的: コンクリートの壁やブロックの穴開に使用しました。
(2)使用工具: H&H ノンスリップ型ミカゲ石・石材ドリル SS-4.0
*振動ドリル用
*刃先径:4.0mm
*全長:90mm
*用途:建築石材のダボ穴あけ作業や硬質ミカゲ石、硬質瓦、硬質コンクリートなどの穴あけ
(3)使用時の感想:
*通常のドリルを使用しました。
*順調に掘れるときと掘れないときがあります。(コンクリートの質に依存する。)
*粉砕しながら掘る感じです。
*うまく掘れないときは先の尖ったポンチとハンマーを使用して、穴の底を粉砕しました。
*木工や金属と比較して、穴開けに時間がかかり、開いた穴は汚いです。
- 自然石の粉砕
(1)使用工具: 大きな石、たがね、ハンマー
(2)粉砕方法: 目的の石に大きな衝撃を与え粉砕しました。
(3)選別: 粉砕した石の中から、研磨に適した大きさの石を選別しました。
- 自然石の面の粗加工
(1)使用工具: EARTH MAN 高儀 速攻シリーズ ダイヤモンドドライカップ サーフェイス
(2)加工方法: 自然石を万力で固定して、ダイヤモンドドライカップで研削します。
(3)使用時の感想:
*自然石の種類をとわず、快適に研削できました。
*研削速度は十分でした。
*研削面はやや粗くなります。
- 自然石の面の中加工
(1)使用工具: SK11 オフセット砥石石材・ガラス 100X6X15MM
*外径:100mm
*厚さ:6.0mm
*内径:15mm
*最高使用周速度:72m/s
*砥材・粒度・硬度:GC24M
*用途:ディスクグラインダー専用
*結合剤材質:BF
(2)加工方法: 自然石を万力で固定して、SK11 オフセット砥石で研削します。
(3)使用時の感想:
*自然石の種類によって、研削速度が変化しました。
*削りにくい自然石があります。
*研削面はダイヤモンドドライカップよりきれいです。
- 自然石の バフ研磨 中みがき仕上
(1)使用工具: ヤナセ フェルトディスク ソフト HF02とヤナセ 白棒 バフ用研磨剤 中みがき仕上用 WK
(2)加工方法: 自然石を万力で固定して、ヤナセ フェルトディスク ソフト HF02とヤナセ 白棒 バフ用研磨剤 中みがき仕上用 WKでバフ研磨します。
(3)使用時の感想:
*自然石もバフ研磨が有効でした。
- 自然石の バフ研磨 鏡面研磨仕上
(1)使用工具: ヤナセ フェルトディスク ソフト HF02とヤナセ 青棒 バフ用研磨剤 鏡面仕上用 BK
(2)加工方法: 自然石を万力で固定して、ヤナセ フェルトディスク ソフト HF02とヤヤナセ 青棒 バフ用研磨剤 鏡面仕上用 BKでバフ研磨します。
(3)使用時の感想:
*自然石もバフ研磨が有効でした。
- 自然石研磨例(1)
*複雑な模様が確認できます。
*GC砥石(炭化けい素系)で容易に研削できます。
*堆積物が石化したと思われます
- 自然石研磨例(2)
*複雑な模様が確認できます。
*GC砥石(炭化けい素系)で容易に研削できます。
*堆積物が石化したと思われます
- 自然石研磨例(3)
*複雑な模様が確認できます。
*左側(緑)の石はGC砥石(炭化けい素系)での研削が困難でした。
*ダイヤモンド砥石では容易に研削できました。
*熱で石化したと思われます。
*右側(複雑な模様)の石は脆く崩れやすい性質です。
*GC砥石(炭化けい素系)で容易に研削できます。
*堆積物が石化したと思われます。
- 自然石研磨例(4)
*色のついた水晶です。
*GC砥石(炭化けい素系)での研削が困難でした。
*ダイヤモンド砥石では容易に研削できました。
- 自然石の研磨まとめ
(1)自然石の研磨は粉砕して、形と模様が良いものを選別して行いました。
(2)自然石の組成はまちまちで、GC砥石(炭化けい素系)での研削が容易な物と困難なものがありました。
(3)ダイヤモンド砥石は全ての自然石を容易に研削できました。
(4)コンクリートドリルは必要にかられたびたび使用していますが、使いにくさが印象として残りました。
(5)コンクリートドリルは衝撃による粉砕の原理で穴をほりますが、素材の成分の影響を強く受けます。
(6)自然石の粗加工においては、ダイヤモンド砥石が最も効率的であることが確認できました。
(7)穴開けや切断においても、ダイヤモンド砥石が効率的である可能性が大です。
(8)バフ研磨は自然石に対しても有効でした。
16章:花瓶台の製作に行く。
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