22章:御影石製にぎり玉の製作
作成2015.07.22
御影石製にぎり玉を製作しました。
- 御影石の切断
(1)切断はEARTH MAN 高儀 ダイヤモンドカッター3枚組のセグメントを使用しました。
(2)切れ味は抜群でもくもくと切粉が舞います。(マスクが必要)
(3)両面から切り込みをいれ、最後は僅かな衝撃で割れます。
- 金属製ナットの埋め込み
金属製ナット埋め込み構造を以下に示します。
*穴開けは3mm ~ 20mm ガラス 用 ダイヤモンド コアビット 10サイズ セットで穴内径をΦ12mmに仕上げました。
*ネジ穴の保護はM6ボルトを使用しました。
*M6ボルトにンドシリコンシーラントを塗布します。
*M6ナットは2個としました。
*M6ボルトボンド Eセット 100gセット(エポキシ接着剤)が硬化後除去します。
(問題なく除去できました!!)
*はみだしたボンド Eセット 100gセット(エポキシ接着剤)は最後に削りとります。
- 外形の荒削り
外形の荒削りはEARTH MAN 高儀 ダイヤモンドカッター3枚組のセグメントを使用しました。
加工冶具の外観を以下に示します。
*ワーク回転台を移動プレート上に固定します。
*ワーク回転台はワークの回転と回転軸方向の移動ができます。
*切り込みの深さは移動プレートの設定で行います。
*ワークを回転させながら、回転軸方向に移動すると円筒形の荒削りができます。
- 外形の仕上げ加工
外形の仕上げ加工はEARTH MAN 高儀 速攻シリーズ ダイヤモンドドライカップ サーフェイスとダイヤモンドヤスリを使用しました。
外形の仕上げ加工外観を以下に示します。
*ワークを回転させながら、ダイヤモンドドライカップ サーフェイスで滑らかな曲面に加工します。
*ワークを回転させながらダイヤモンドヤスリを使って最終仕上げします。
- 御影石製にぎり玉外観
御影石製にぎり玉外観を以下に示します。
(1)側面外観
(2)ナット部外観
- 御影石製にぎり玉の製作まとめ
(1)御影石は比較的安価に入手できる素材です。
(2)御影石は切削性に関して、ダイヤモンド砥石との相性が抜群です。
(3)また、GC金剛砥石も有効です。
(4)反面、コンクリートドリルとの相性が悪いです。
(5)このため、穴開けに関しては3mm ~ 20mm ガラス 用 ダイヤモンド コアビット 10サイズ セットを併用しました。
(6)ダイヤモンド コアビットを無冷却で連続使用すると、過熱による破損トラブルが発生しました。
(7)ダイヤモンド コアビットは水冷しながら使用すると過熱による破損を防止できます。
(8)御影石加工の問題点は、切粉が細かく空中を舞うことと、穴あけのしにくさです。
(9)しかし、天然石やコンクリートのような、特性のバラツキが少なく、扱いやすい素材でした。
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