6章:住所表示板の作成

    作成2015.05.11

     住所表示板は風雨、紫外線にさらされるため、テプラで作成すると劣化します。
     アルミ板彫刻の住所表示板を作成してみました。

  1. 3次元パソコン制御ルータ加工機によるアルミ板住所彫刻
     3次元パソコン制御ルータ加工機によるアルミ板住所彫刻結果を以下に示します。

    *穴の深さが浅いため、光の当たり方でコントラストが変化します。


  2. 色付樹脂の充填
     以下の充填材を使用しました。
    ボンド ウッドエポキシ 色調:タモ白(2種類ありました。)
    正味量:90g 
    A剤:エポキシ樹脂・無機充填剤 45g
    B剤:ポリアミド・変性脂肪族ポリアミン・無機充填剤 45g
     硬化後はかなり硬くなります。

     これに、毛筆用の墨をやすりで削った粉を加えて、良く練って黒っぽくしました。
     結果を以下に示します。

    *やや見やすくなりました。
    *上品な仕上がりです。


  3. ポンチによる穴拡大と色付樹脂の充填
     さらに先の細いポンチで穴の径と深さを拡大した上で、色付樹脂の充填しました。
      結果を以下に示します。

    *かなり見やすくなりました。
    *ポンチによる穴径のバラツキがでて、手作り風になります。
    *最終的には、これを採用しました。


  4. 住所表示板の作成まとめ
    (1)3次元パソコン制御ルータ加工機を応用して、住所表示板を作成しました。
    (2)3次元パソコン制御ルータ加工機の穴は小さく、浅いため光の当たり方でコントラストが変化します。
    (3)色付樹脂を充填するとコントラストが向上するが不十分です。
    (4)先の細いポンチで穴の径と深さを拡大した上で、色付樹脂を充填すると十分なコントラストが得られる。
    (5)ポンチによる穴径のバラツキがでて、手作り風になります。
    (6)充填材は、硬化後の強度が強く安定性の良い、2液反応型エポキシ樹脂としました。
    (7)充填材は粘度が高いほうが充填しやすいため、ボンド ウッドエポキシ 色調:タモ白を使用しました。
    (8)粘度が高すぎる場合は、2液反応型エポキシ接着剤で調整できます。
    (9)色は毛筆用の墨をやすりで削った粉を使用したが、ろうそくのススやインクジェットプリンタ用インクを加えてもよさそうです。




7章:SUS430の球面ミラー加工に行く。

トップページに戻る。