3章:pH測定

  1. 土壌酸度計
     2010年9月19日に近くのホームセンターで購入しました。
    ・メーカ:社名 株式会社 竹村電機製作所
    ・所在地:東京都豊島区西池袋2丁目29番11号
    ・TEL 03-3984-1371(代表) FAX 03-3988-1638
    http://www.demetra.co.jp/index.htmlに行く。
    ・型式:DM-13
    ・購入価格:\3,980

     電池不要タイプです。

    土壌酸度計の測定原理
     電池もつかわずに何故pHが計れるか考えてみたいと思います。

     図1-1に推定の土壌酸度計の測定原理を示します。
     図1-1において、基準電極と測定電極があり、それぞれ電流計に つながっています。
     基準電極と測定電極間での電流を電流計で計測し、 pH値表示しているものと思われます。
     何故、電流が流れるか?
     ガラス電極の内側には基準液が充填されており、 ガラス電極の外側の被測定液は酸性の場合、 水素プラスイオンがガラス電極を通して被測定液側 から基準液に流れ、電流が発生するためと 思われます。
     これは、水素プラスイオンは浸透性が高くガラス電極膜を 通過できるためです。
     水酸マイナスイオン、ナトリウムポプラスイオン、カリウムプラスイオン、 塩素マイナスイオン等の水素プラスイオン以外のイオンは分子量が大きく ガラス電極膜を通過できません。

     従って、基準液と被測定液の水素プラスイオン濃度差に比例した 電流は流れるわけです。

     25 ℃ の純水の場合ほぼ pH=7(中性)となります。
     これは中性の時、水素プラスイオン濃度が
        1×10-7 mol/l 
     であることを示しています。

     水素イオン濃度の法則として、
     水素プラスイオン濃度 × OHマイナスイオン濃度 =1×10-14 
    の関係が成立します。 

     pH=5(酸性)の時、水素プラスイオン濃度が
        1×10-5 mol/l 
    となります。
     この場合、OHマイナスイオン濃度は
        1×10-9 mol/l 
    となります。

     以上の関係式は温度が25℃の場合に成立しますが 温度によって濃度が変化するため、常に温度25℃で 測定する必要があります。
    (温度による誤差が発生します。)

     水の性質の詳細は下記を参照してください。
    水の性質に行く。

     原理は以上ですが、今回購入した土壌酸度計は低価格の 測定器でどこまで正確に測れるかはよくわかりません。
     今後の使用実績でしだいに明らかとなります。




4章:電気抵抗測定に行く。

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